アルミホイルを叩いて球を作りました。

ダメだね。
ダメ。ぜんぜんダメ。


何だ昨日のあの記事は。
あれで宣伝したって言えるう?
ハクソー・リッジに行ってきましたーうぇーいとか言って。
あんたそれ、ハクソー・リッジの宣伝してるやないの。

自著の宣伝しなきゃあでしょうよ。
売れるよ。メル・ギブソン監督の映画はそんな、こんなブログで書かなくても売れる。
今はもっと大事なことほら、書くことあるでしょ。
こっちゃあ少しでも露出を多くしていきたいとこなんだ。
宣伝だよ、宣伝。
ハクソー・リッジとか行ってる場合?

もうさ、刊行一週間前くらいなんだぜ。
もっとさ、緊張感を持たないといけないんだ。
売れたくないのか!?
売れたいさ……!!

アニメ化したくないのか!?
したすぎるさ……!!

だからこんな、わけのわからない球なんか作ってる場合じゃなかったんだよ。

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……ええ? まるで鉄の塊だって?
ふふ。なかなかに、重そうだろう?

ところがどっこいこれ、アルミホイル一本分の重さしかないんだぜ!
なぜなら、アルミホイル一本分でできてるからね!

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ツイッターに流れてきた、ピカピカの球の画像を見たのが始まりでございました。
手のひらの上で、光を受けて輝くそれはまるで水晶のよう。
まさに珠玉……。
それがアルミホイルで作られているなんて、まるで魔法のようだ、と。
しかもアルミをハンマーで叩きまくるだけでできるなんて、と。
え、じゃあ僕にも作れるんじゃね? と。


――いうことで、ビュンっとアルミホイル買ってきて、さっそく丸めてみたわけでございます。

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あれえ、やだけっこう大きい……?

いや、ここから叩けば叩くほどアルミホイルは縮小し、強度を増していくはず……!

オラァ!!

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トントントントン、トントントン……。
春の風吹く琉球の空に、トンカチの音が鳴り響いておりました。

トントントントン、トントントン……。

約2時間。
もう無心。
叩きながらプロットでも考えようかと思ってたけど、もうぜんぜん考えられない。
無心。ただただボコってるとこを叩くだけの機械と化す。

何これ。
超楽しい。

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あるていど丸まったら、何とか意識を引っぺがしてやめ時を探します。
無になったまま叩き続けていると、現実に返ってこられなくなってしまいますからね。
現実がつらければつらい人ほど危険な気がします。


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くそっ、もっと叩き続けたい……。
現実がつらすぎるんだ。もう何も考えたくない……!
この現実を忘れるには、もうVRかいけない薬か、アルミホイル叩くしかないのでは……?

大丈夫。まだ終わってないよ。
さあ、今度は紙やすりで磨いていきましょう。

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シャリシャリシャリシャリ……シャリシャリシャリシャリ……。

……んん……これは何か違うんだよな……。
暇だな……。暇だ……と思いながら1時間ほど紙やすりをかけ

さらにもう1時間ほど研磨液で磨きました。

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すると――



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な?


何と言うことでしょう。
くしゃくしゃの塊でしかなかったアルミホイルが、つるつると輝き始めたではありませんか。

これが……世界にひとつしかない、俺の球……!!

ただいくつも反省点はございまして。
テーブルより地面の方が叩きやすくね? と置いたそのベランダの床がざらざらしていたがために、
大切な球が傷だらけに……。
ああ。そして一度試しにと思いっきり叩いたせいで、大きなヒビが……。


まあそんな傷もね。個性ということでとりあえず愛して、

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祀った。


売れますように。売れますように……。
球神さま、どうかこの願いを叶えてくれたまえ。

一日中アルミホイル叩いてたせいで、もう夜です。
しかし大変有意義な一日でございました。
腕に残る疲労感と、たしかな達成感。やったよ。俺はやった。やりきった。

次叩くときはこう、ちゃんと、今日の反省を活かして、ベランダの床じゃないとこであれ待って?

宣伝は?

映画ハクソー・リッジの舞台へ行ってきました。

もうすぐです。
もうすぐ新刊が発売されます。

刊行日が近づくと

毎度のようにブログの存在を思いだし
毎度のようにログインしようとして
毎度のようにパスワードを忘れ入れません。

ぜんっぜん書かないからこうなるのさ。
いつもだよ。いつも自責の念に駆られてるよ。もう何年目だよ。
書けよ。ブログ書けよ。原稿も書けよ。去年一冊しか出してないよ。まじで!?


日が過ぎるのは早いもので、前回の記事から僕、住処が変わっております。
住んでいた板橋のアパートが取り壊されることになり、追い払われるように沖縄へと戻ってきたのです。

ここには
創作論議に花を咲かせる作家仲間も
焼き肉食べ放題に行く友だちもおらず
部屋に引きこもり黙々と原稿の日々……。

原稿が終わってからは、CS放送でライオンやらシカやらの生態をぼんやり眺める毎日でございました。
録りためた映画を消化していくのが日々の楽しみ。

まるで隠居生活。そんな中、
『ハクソー・リッジ』という映画を見たのです。



こちら、何の前情報もなく見始めたので、監督がメル・ギブソンであることも、主演がアメイジング・スパイダーマンのアンドリュー・ガーフィールドであることも、何なら戦争映画であることさえ知らなかったのですが

ああ、その描かれた戦場の臨場感、大迫力たるや。
降りそそぐ爆弾。飛び散る肉片。爆音、轟音、阿鼻叫喚の地獄絵図!
戦艦から放たれた無数の砲弾を、沖縄戦では〝鉄の雨〟と称したそうですが、
まさにそんな逃げ場のない最前線で、
人を助けるために駆け回ったアンドリュー・ガーフィールドの勇士よ!

何とこの主人公、実在していて、
物語も実話を元にしていて、
舞台となる切り立つ崖〝ハクソー・リッジ〟も実際に存在するんだと。

日本側でいうところの〝前田高地〟は、浦添城跡の一部らしい。
浦添……城?
すぐそこじゃん……!

ということで車でビュン、と行ってまいりました。
ハクソー・リッジの舞台、前田高地!

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沖縄戦でほとんど壊れちゃったけど、琉球王朝時代に作られた城の跡なんだって。
すぐ近くにこんな遺跡があったとは……。

鬱蒼と茂る林を見上げる限り、ガケというか丘という感じ。
戦時中は映画のような剥き出しのガケで、ここを多くの米兵がよじ登っていったんだなあと思うと感慨深いものがあります。
米軍の撮った当時の写真が残っているのですよ。



このガケを登った先に、てっぺんを占領する日本軍が待ち構えていて、攻撃され、次々と撃たれ倒れていって……って想像するだけで大変。映画見るともっと大変。

さて、そのてっぺんから眺める景色は、何とも壮観でありました。

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「このガケがまさにそうだよ。ハクソー・リッジだよ」という看板がありました。
ご親切にどうも。


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平日だったからかひとけはなく、しんと静まり返った丘の上で一人遠い戦場へ想いを馳せ……
お? 何だあの右下の若いカップル。

平和か。

ああ、あのカップルに訊いてみたい。
「ねえねえ『ハクソー・リッジ』見た?」と。
たぶん見てない。
たぶん、ここが熾烈を極める戦場だったってことさえ知らない。

だってあんなことがあった場所でよう、
俺だったらできねえよ恐れ多くてそんな、こんな場所で
イチャイチャなんてよう!

「ねえねえ知ってる? そこの見晴らしのいいガケの下から、何百ものアメリカ兵が押し寄せてきたこと」
「ここが鉄の雨降る戦場のど真ん中だったってこと」
「後ろほら見て? 穴だらけじゃん? 防空壕だらけじゃん?」
「ねえ知ってる? ここでどれだけの人たちが戦って亡くなったか」

知るまいよ!
けど言うまいよ!
ああわかってる野暮だもんな!
今は平和だもの。学生は今が大事だよ。恋せよ学生め。
学生めええええい!!
ちくしょうめええええい!!

とまあ、ヒトラー経由で
一人トボトボ丘を降りておりましたら、同じくトボトボ歩くおじぃに話しかけられまして
どうやら地元の方でよくこの辺りを散歩するらしく、
「あそこに発見されたばかりの塀がある」だとか
「最近はハクソー・リッジのおかげで人が増えてる」だとか
「ふもとのぜんざい屋がおいしい」だとか
いろいろ教えていただきました。

にふぇーどぉー、おじぃ。
もしかしておじぃもヒトラー経由かな?

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やっぱ平和が一番ですよねえ。



……あれ?
ぜんぜん新作宣伝してねえな……。

誕生日には狐ドラムを。

このあいだは誕生日だったので、天に唾吐いて落ちてくるそれをギリギリでよける遊びをして過ごそうと思っていたのですが、そうだ今日バンドの練習日だったと思いだし、向かったスタジオでなんと、誕生日プレゼントをもらいました!

狐面03

デデーン!
狐の面!

ありがとう砂義出雲!
助供珠樹さんからは、大量のビール券をいただきました。
顔はキツネ、体はタヌキのビール腹といった仕様でございますな。もののけかな?

完全に趣味で作家仲間と組んでるバンドでございますが、もしも、万が一、人前で叩く機会などあったなら、僕は絶対に顔出ししたくないので「仮面かぶるからな!」と頑なに言い続けてたがゆえの狐面ですよ。
まるで弧狗裏に取り憑かれた春波ですよ。
『かりゆしブルー・ブルー』絶賛発売中ですよ。

さて。
自然と華麗な宣伝が決まったところで、さっそく仮面をつけてドラム叩いてみました。
僕は学生のころスーツアクターのバイトをしていましたのでね、視界が狭くともまあ、慣れたものでございますふふふ。

ダタタンッ、シャーン!
叩けはする。叩けはするけど、苦しい。

うん、知ってた。


そりゃ苦しいさ、空気穴ないしさ。
酸欠だよ。顔面だけ汗だくだよ。殺す気か砂義出雲。

ああっでも、見て鏡に映るあの姿……!

狐面04

かっこいい!
ケケケケッ……!

かりゆしブルーブルー!

どうやって書き始めようかな、とブログの編集ページを開いたまま、もうそろそろ午前五時でございます。
あれぇー? ブログってこんな難しかったぁー?
ほーら、原稿ばっかしてるからだよ。
自分の口調忘れちゃってるでやんすよ。

まずいぞ、白狼さんに「今日中にブログ書きます!」と高々と宣言したのに。昨日。
ということで、びゃびゃっと、宣伝でやんす!

かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月 (角川スニーカー文庫)




6月1日に刊行予定でございます。
今回はラノベとしては珍しく、絵が先行しての執筆でありました。
白狼さんの描く『蒼囲空』シリーズに物語を、ということで、沖縄を舞台にした空ちゃんの笑顔に惹かれて快諾した次第であります。
従来の空ちゃんのファンにも、僕のフォロワーさんにも楽しんでいただける一冊になったのではないかと自負しておりますので、どうぞよろしくお願い買って!
アニメイトさんでご購入いただくと、書き下ろした掌編の特典がついてくるみたいですよ?

スニーカー文庫公式の特設サイトもございますので、ぜひご訪問いただけたらと思います。



プレゼントキャンペーンもございますのでね。
こちらもどしどし応募していただけたらと。



え、でも僕まだ書いてないけど、サイン……!
白狼さんのサイン入り複製原画とか、僕も欲しいんだけどいただけないかな……?
お、応募するか……。

原稿を書くに当たって参考にしたイラストは、下の空をクリックした先の白狼さんのHPにございます。

白狼島
かわいいだろう、このドット絵(`ゝ`
白狼さんにいただいたんだぜ。えへへへへ。

空は笑顔がまぶしくて、こんな素敵な子をどうやって動かせばいいのか、最初はとても気を遣いました。
書き始めが本当に難しかった。
恐らく今までで一番時間のかかった第一話だったように思います。
けれどキャラが動き出してからは、空は勝手にあちこち走り回って声を上げて笑い、存分に振り回してくれました。
これも白狼さんの描く、生き生きとした表情があったからに違いないんだぜ。

白狼さんの描く主人公・空と、僕の書く主人公・三鷹春秋の出会いとひと夏の冒険を、みなさまにも一緒になって体験していただけたら幸いです。


よし!
今日のブログはこんな感じでいいよね!
また刊行前に書きます。
カミツキレイニーでやんした。

僕も静かに暮らしたい。

去年隣の部屋に越してきた、中東生まれっぽい外国人たちが太鼓を叩きまくっている午前4時でございます。
いやあ。
すごいな。

うちは古い木造で壁も薄いわけでして。
外国語が陽気な歌として流れてくる午前4時午前4時でございます。

以前、僕の部屋のポストに、隣宛ての日本語学校からのプリントが間違って入っていまして、「ちゃんと学校に来てください。心配しています」みたいなことが英語と日本語で書かれていました。不良外国人かな?
プリントはそっと隣の部屋のポストへ投函し直しておきましたが、
それにしても、そりゃあ学校も行かないよ、こんな、だっておまえ、午前4時にパーティーしてんだぜそんな奴がちゃんと行くう? 学校。

でも怖くて壁ドンとかできない(´・ω・`)


ミッドナイトパーティーは時々行われておりまして、これまた以前、階下に住む勇気あるおばちゃんが注意しに行ったことがありました。
一時は大人しくなったものの、あちらさんどうやら生粋のパーリーピーポーらしく、数日経てばすぐにドンドコドンドコやり始めちまうわけです。

そのおばちゃんも、二月の初めに引っ越してしまいました。
嗚呼!
駐輪場で会った時の、「ごめんね、上がうるさくて……」と引っ越し理由を話してくれたおばちゃんのため息!
まあ騒音だけが引っ越し理由ではなかったのかもしれませんが、
にしても、うっそっだろ、僕よりも長く住んでた気のいいおばちゃん追い出しちまったよ! 中東めええい!

何人いるんだ、同じ間取りだろ? せまい部屋のはずだろ?
声聞くと四、五人はいないか? 手拍子すんなって、ハモんなって。
足音と一緒にアパート揺れてるぞ、えうそ、まさか踊ってんの!?


ううむ……。日本の常識は通用しないのか……。
これは移民問題の一端を垣間見見たような気がするぞ。
ドイツとか大丈夫なのか……?


秀章さんのアドバイスを聞いて、3時~9時に睡眠時間を当てる規則正しい生活を試みようしているところですが、隣人のパーティの開始時間が4時だとやれやれだぜ。
原稿にも集中できないし。

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これやっぱ大家さんに言った方がいいんだろうなあ……。
面倒だなあ……。
キラークイーンさえ使えたら、爆発させてたのになあ……。

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窓を開けてみるとスパイシーな香辛料の香りが漂ってくる。
カレーパーティーかな?