Diary of Kamitsuki Rainy

富士山登頂計画が延期となってしまったのです。

あんなにっ……!

楽しみにっ、して、たのにぃぃい!

雷雨だから仕方がないのですって。


「行けんじゃね? 雷の富士? ライフジ? 上等じゃね?」と伸びきった髪ぼさぼさ搔きながらガムくっちゃくちゃしておりましたら、リーダーから「富士さん舐めんな、死にてえのか!」と叱られました。


雷雲の中進んでいけば、雷に打たれてしまうこともあるんですって。

富士さん、ぱねえっす。自分舐めてました、さーせんっした。


でももの凄くわくわくしていたせいで、体がうずく訳なのですよ。

だって日本一の山登ろうとしてたんだぜ?

ここ数日、上しか見てなかったんだぜ?

ドンキで買ったヘッドライトとか、他に使いようがないよ。どうすんのこれ、炭鉱? 炭鉱作業の際つければいい? ハイホー、ハイホー、しごーっとが好っきーって? いつだよ。


ということで、うずく体持て余して夜通し飲みながら花火に興じ、りあじゅうしておりました。

男だらけの花火大会。

イモムシみたいのが太ももにくっついて、リーダー「あひゃああ」と女みたいな声だしてましたけどね。
山、舐めるなって言ってた男とは思えない悲鳴でしたけどね。


ともかく男だらけ、のいいところは、空も白んだ明け方に「ラーメン行こーぜー」と無茶を押し通せるところでありまして、自転車漕いでお気に入りのラーメン屋へ向かっておりました。

するとリーダー「うぉおい、人が倒れてんぞ!」

個人営業っぽい店先の歩道に、ほうきを持ったおばあちゃんが俯せに倒れていました。

危機は急に訪れます。
自転車下りてテンパって、声掛けて呼吸確認して、救急車呼んで、テンパって、息はしているようだから人工呼吸はなしとしても、気道確保した方がいいのか、でも頭打ってたら動かさない方がいいと聞くしで、テンパって、119番の指示仰いでおばあちゃん横にしてまたテンパって。

救急車は五分くらいで来ました。超早い。

タンカーに乗せられ運ばれてゆくおばあちゃんを、僕らは呆然と眺めておりました。
救急隊員の人に状況を説明し、『応急処置を行っていただき、ありがとうございました』と書かれたカードをもらいました。

驚いた。
どうかご無事でありますように。



救急車が来てからは、リーダーは隣でずっと「トイレ行きたい」と連呼しててうっとうしかったけれど、僕が店のご主人呼びに行ってる間、ずっとおばあちゃんの側で「大丈夫ですか」と声を掛けている姿はかっこよかったぜ。

富士山で僕が雷に打たれても、きっと助けてくれると信じています。

てか登山延期してて本当よかった!

 

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