あの愛が日曜日を変えたんだ。

「がっかりして、めそめそして、どうしたんだい?」

という歌詞にほんのちょっとだけ、どうもしてないけど? と抵抗してしまうのは、きっと心が荒んだ大人になってしまったからなのでしょう。誰だって、がっかりして、めそめそする時くらいあるわ、みたいな。

「太陽みたいに笑う、君はどこだい? wow wow」

とか、ほっとけww、みたいな。
いえ、いい歌なんですけどね。忍たま乱太郎すきだったな、小さい頃。


徹夜明けでニュース見ようとテレビ付けたら、仮面ライダーがやってることが多々ありまして、
「あかん、きょう日曜やん……」と、鬱々とした気持ちでぼんやり観ておりますスーパーヒーロータイム。

最近は仮面ライダーよりも、プリキュアに心奪われております。
今シリーズのプリキュアは「ハピネスチャージプリキュア!」なんだって。プリキュア、たくさんいるなあ。
現時点での最新話は、
主人公のキュアラブリーが、悪に落ちた幼なじみの誠司くんと決着をつけるって話でした。
誠司くんはキュアラブリーが好きなんだよ。けどキュアラブリーは、なんか青いイケメン王子が好きとかで、
誠司くんの想いは届かないんだよ。

プリキュアに三角関係があるなんて……! 胸がキュンキュンするなんて……!
俄然、一般市民代表みたいな、誠司くんを応援していましたが、その想いを悪に利用され、
プリキュアたちと敵対することに……。みたい流れでした。最終回近そう。

結局、キュアラブリーの愛の力が誠司くんの善なる意志を取り戻すんだけど、
このキュアラブリーの嘘のない実直な想いに、うかつにも感涙してしまって、
誠司くんと一緒に、キュア、……ハート、イノセント……何とか何とか~(必殺技)を食らった気分なのでした。

ああ! 愛ってなんて素晴らしいんだ。
人の繋がりってなんて温かいんだっ。
日曜の朝ってなんて清々しいんだっ……!

きっとキュアラブリーが、僕の荒んだ心をも浄化してくれたのです!

しかしその直後、太陽みたいに笑ったあとにふと、
かの文豪の名言などを思い出してしまうのでした。

――恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである。 芥川龍之介(1892年 - 1927年)


「だよね」
龍之介が、僕の浄化された、きれいな心をまた濁してゆく。

愛? はっ、そんなもの、まやかしに過ぎぬわっ。
子供にはまだわかるまいよ。いいか、君たちが思っている以上に、この世界は、苦しい……!

そうして静かにテレビを消して、
うっとうしい太陽の光に背を向けて、深い眠りにつくのでした。

あれ。何の話だっけ。
関連記事

0 Comments

Post a comment