映画ハクソー・リッジの舞台へ行ってきました。
もうすぐです。
もうすぐ新刊が発売されます。
刊行日が近づくと
毎度のようにブログの存在を思いだし
毎度のようにログインしようとして
毎度のようにパスワードを忘れ入れません。
ぜんっぜん書かないからこうなるのさ。
いつもだよ。いつも自責の念に駆られてるよ。もう何年目だよ。
書けよ。ブログ書けよ。原稿も書けよ。去年一冊しか出してないよ。まじで!?
日が過ぎるのは早いもので、前回の記事から僕、住処が変わっております。
住んでいた板橋のアパートが取り壊されることになり、追い払われるように沖縄へと戻ってきたのです。
ここには
創作論議に花を咲かせる作家仲間も
焼き肉食べ放題に行く友だちもおらず
部屋に引きこもり黙々と原稿の日々……。
原稿が終わってからは、CS放送でライオンやらシカやらの生態をぼんやり眺める毎日でございました。
録りためた映画を消化していくのが日々の楽しみ。
まるで隠居生活。そんな中、
『ハクソー・リッジ』という映画を見たのです。
こちら、何の前情報もなく見始めたので、監督がメル・ギブソンであることも、主演がアメイジング・スパイダーマンのアンドリュー・ガーフィールドであることも、何なら戦争映画であることさえ知らなかったのですが
ああ、その描かれた戦場の臨場感、大迫力たるや。
降りそそぐ爆弾。飛び散る肉片。爆音、轟音、阿鼻叫喚の地獄絵図!
戦艦から放たれた無数の砲弾を、沖縄戦では〝鉄の雨〟と称したそうですが、
まさにそんな逃げ場のない最前線で、
人を助けるために駆け回ったアンドリュー・ガーフィールドの勇士よ!
何とこの主人公、実在していて、
物語も実話を元にしていて、
舞台となる切り立つ崖〝ハクソー・リッジ〟も実際に存在するんだと。
日本側でいうところの〝前田高地〟は、浦添城跡の一部らしい。
浦添……城?
すぐそこじゃん……!
ということで車でビュン、と行ってまいりました。
ハクソー・リッジの舞台、前田高地!



沖縄戦でほとんど壊れちゃったけど、琉球王朝時代に作られた城の跡なんだって。
すぐ近くにこんな遺跡があったとは……。
鬱蒼と茂る林を見上げる限り、ガケというか丘という感じ。
戦時中は映画のような剥き出しのガケで、ここを多くの米兵がよじ登っていったんだなあと思うと感慨深いものがあります。
米軍の撮った当時の写真が残っているのですよ。

このガケを登った先に、てっぺんを占領する日本軍が待ち構えていて、攻撃され、次々と撃たれ倒れていって……って想像するだけで大変。映画見るともっと大変。
さて、そのてっぺんから眺める景色は、何とも壮観でありました。


「このガケがまさにそうだよ。ハクソー・リッジだよ」という看板がありました。
ご親切にどうも。

平日だったからかひとけはなく、しんと静まり返った丘の上で一人遠い戦場へ想いを馳せ……
お? 何だあの右下の若いカップル。
平和か。
ああ、あのカップルに訊いてみたい。
「ねえねえ『ハクソー・リッジ』見た?」と。
たぶん見てない。
たぶん、ここが熾烈を極める戦場だったってことさえ知らない。
だってあんなことがあった場所でよう、
俺だったらできねえよ恐れ多くてそんな、こんな場所で
イチャイチャなんてよう!
「ねえねえ知ってる? そこの見晴らしのいいガケの下から、何百ものアメリカ兵が押し寄せてきたこと」
「ここが鉄の雨降る戦場のど真ん中だったってこと」
「後ろほら見て? 穴だらけじゃん? 防空壕だらけじゃん?」
「ねえ知ってる? ここでどれだけの人たちが戦って亡くなったか」
知るまいよ!
けど言うまいよ!
ああわかってる野暮だもんな!
今は平和だもの。学生は今が大事だよ。恋せよ学生め。
学生めええええい!!
ちくしょうめええええい!!
とまあ、ヒトラー経由で
一人トボトボ丘を降りておりましたら、同じくトボトボ歩くおじぃに話しかけられまして
どうやら地元の方でよくこの辺りを散歩するらしく、
「あそこに発見されたばかりの塀がある」だとか
「最近はハクソー・リッジのおかげで人が増えてる」だとか
「ふもとのぜんざい屋がおいしい」だとか
いろいろ教えていただきました。
にふぇーどぉー、おじぃ。
もしかしておじぃもヒトラー経由かな?

やっぱ平和が一番ですよねえ。
……あれ?
ぜんぜん新作宣伝してねえな……。
もうすぐ新刊が発売されます。
刊行日が近づくと
毎度のようにブログの存在を思いだし
毎度のようにログインしようとして
毎度のようにパスワードを忘れ入れません。
ぜんっぜん書かないからこうなるのさ。
いつもだよ。いつも自責の念に駆られてるよ。もう何年目だよ。
書けよ。ブログ書けよ。原稿も書けよ。去年一冊しか出してないよ。まじで!?
日が過ぎるのは早いもので、前回の記事から僕、住処が変わっております。
住んでいた板橋のアパートが取り壊されることになり、追い払われるように沖縄へと戻ってきたのです。
ここには
創作論議に花を咲かせる作家仲間も
焼き肉食べ放題に行く友だちもおらず
部屋に引きこもり黙々と原稿の日々……。
原稿が終わってからは、CS放送でライオンやらシカやらの生態をぼんやり眺める毎日でございました。
録りためた映画を消化していくのが日々の楽しみ。
まるで隠居生活。そんな中、
『ハクソー・リッジ』という映画を見たのです。
こちら、何の前情報もなく見始めたので、監督がメル・ギブソンであることも、主演がアメイジング・スパイダーマンのアンドリュー・ガーフィールドであることも、何なら戦争映画であることさえ知らなかったのですが
ああ、その描かれた戦場の臨場感、大迫力たるや。
降りそそぐ爆弾。飛び散る肉片。爆音、轟音、阿鼻叫喚の地獄絵図!
戦艦から放たれた無数の砲弾を、沖縄戦では〝鉄の雨〟と称したそうですが、
まさにそんな逃げ場のない最前線で、
人を助けるために駆け回ったアンドリュー・ガーフィールドの勇士よ!
何とこの主人公、実在していて、
物語も実話を元にしていて、
舞台となる切り立つ崖〝ハクソー・リッジ〟も実際に存在するんだと。
日本側でいうところの〝前田高地〟は、浦添城跡の一部らしい。
浦添……城?
すぐそこじゃん……!
ということで車でビュン、と行ってまいりました。
ハクソー・リッジの舞台、前田高地!



沖縄戦でほとんど壊れちゃったけど、琉球王朝時代に作られた城の跡なんだって。
すぐ近くにこんな遺跡があったとは……。
鬱蒼と茂る林を見上げる限り、ガケというか丘という感じ。
戦時中は映画のような剥き出しのガケで、ここを多くの米兵がよじ登っていったんだなあと思うと感慨深いものがあります。
米軍の撮った当時の写真が残っているのですよ。

このガケを登った先に、てっぺんを占領する日本軍が待ち構えていて、攻撃され、次々と撃たれ倒れていって……って想像するだけで大変。映画見るともっと大変。
さて、そのてっぺんから眺める景色は、何とも壮観でありました。


「このガケがまさにそうだよ。ハクソー・リッジだよ」という看板がありました。
ご親切にどうも。

平日だったからかひとけはなく、しんと静まり返った丘の上で一人遠い戦場へ想いを馳せ……
お? 何だあの右下の若いカップル。
平和か。
ああ、あのカップルに訊いてみたい。
「ねえねえ『ハクソー・リッジ』見た?」と。
たぶん見てない。
たぶん、ここが熾烈を極める戦場だったってことさえ知らない。
だってあんなことがあった場所でよう、
俺だったらできねえよ恐れ多くてそんな、こんな場所で
イチャイチャなんてよう!
「ねえねえ知ってる? そこの見晴らしのいいガケの下から、何百ものアメリカ兵が押し寄せてきたこと」
「ここが鉄の雨降る戦場のど真ん中だったってこと」
「後ろほら見て? 穴だらけじゃん? 防空壕だらけじゃん?」
「ねえ知ってる? ここでどれだけの人たちが戦って亡くなったか」
知るまいよ!
けど言うまいよ!
ああわかってる野暮だもんな!
今は平和だもの。学生は今が大事だよ。恋せよ学生め。
学生めええええい!!
ちくしょうめええええい!!
とまあ、ヒトラー経由で
一人トボトボ丘を降りておりましたら、同じくトボトボ歩くおじぃに話しかけられまして
どうやら地元の方でよくこの辺りを散歩するらしく、
「あそこに発見されたばかりの塀がある」だとか
「最近はハクソー・リッジのおかげで人が増えてる」だとか
「ふもとのぜんざい屋がおいしい」だとか
いろいろ教えていただきました。
にふぇーどぉー、おじぃ。
もしかしておじぃもヒトラー経由かな?

やっぱ平和が一番ですよねえ。
……あれ?
ぜんぜん新作宣伝してねえな……。
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